AIという道具をどう活かすか
社員ブログを初めて書いてみます。まずは自己紹介から。
私は大学で歴史学(イタリア中世史)を専攻しましたが、これからはITの素養が必要になると考え、2年弱Webエンジニアとして働いていました。その後、コロナ禍と妻の妊娠が重なり、自然の多い地方で子育てをしたいと、生まれ育った東京を離れて川本町へ移住しました。

新興建設コンサルタントを選んだのは、正直なところ、この地域でIT技術を活かせる職種がほとんどなかったからです。求人案内に「パソコン作業が多い」とあったので、「土木の経験はないけれど、パソコンが使えれば何とかなるだろう」くらいの気持ちでした。
その後は測量士の資格を取り、今は技術士・RCCMを目指して勉強中です。私生活では、島根で生まれた4人の子供たちと、田園風景の広がる地域で仕事と子育てに追われる毎日を送っています。
そんな私が、いま仕事でいちばん活用しているのがAIです。
「実装」が壁ではなくなった
前職の私の仕事は、お客さんが望む機能をどうプログラムで実現するかを考え、書くことでした。最近のAIは、その「書く」部分を驚くほど速く、正確にこなします。知り合いのエンジニアも、「もう自分でプログラムを書くことはなくなった」と言っていました。
元エンジニアの目線では、悲観的な話に聞こえるかもしれません。私自身、今の仕事も、全てではないにしろ一部はいずれ奪われる日が来るかもしれないと思っています。それでも、私にとってはとてつもなくよいことです。
「この作業、プログラムを使えばもっと効率化できるのに」というアイデアは、以前からたくさんありました。ただ、実際に書く時間が掛かりすぎて、諦めるしかなかったのです。AIは、その壁を取り払ってくれました。
AIに任せて、何が変わったか
以前は、同じ形式の資料を調査箇所ごとに手作業で作っていました。ミスが出ないよう何度も見直すので、時間も気も使います。そこで、ルールが決まっている部分だけをAIと一緒にプログラム化したところ、100時間ほど掛かっていた作業が10時間ほどで済むようになりました。とある図面作成業務では、以前は半日から丸一日掛かっていた作業が、1時間ほどに短縮されました。これには隔世の感があります。
AIと作り上げる時間はそれなりに掛かりますが、一から自分で作るよりはるかに簡単で、精度も上がります。
それでも、簡単ではない
こう書くと「AIに任せれば何でも効率化できる」と思われそうですが、そう単純ではありません。
まず、業務にどんな作業があり、何をどう作るのかを、細部まで理解していることが前提です。次に、どこをAIに任せ、どこを人が担うのか、その線引きが必要です。そして、「どうしてほしいのか」を的確に言葉にして伝える力も欠かせません。多少崩れた文章でも意図はくみ取ってくれますが、文章力の大切さを日々痛感しています(自分の国語力のなさも、ですが)。
三つに共通しているのは、どれも「使う側の力」だということです。AIが強力になるほど、何を作りたいのかを決める人間の側が問われるのだと感じます。

おわりに
AIは確かにすごいけれど、あくまで道具です。何を作りたいのか、どこまで任せるのか。それを決めるのは、業務を知っている人間の側です。
土木の経験ゼロで入社した私が、いまは「業務を知っているからこそ」AIを活かせている。IT目当てで選んだ前職の仕事が、結果的にAIを使う土台になっていたのは、思いがけない巡り合わせでした。
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